運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「すごーい。何これ、綺麗」
思わず漏れた言葉に敬語も忘れるほど。
あまりにも素敵な星空に目を一瞬にして奪われた。
「すごいよね、このスイッチを消すと星空が見えるっていうお風呂らしいよ。俺もこんなに綺麗な星空見たの初めてだな」
「いつまでも見ていられますね」
灯りが消え、星空の下には私と総一郎さんの二人っきり。お湯の中で重なり合った手はキュッと握られた。
「優衣、俺、優衣と結婚したいと思ってる」
星空の灯りしかないから、隣にいる総一郎さんの姿もはっきりとは見えない。でも、声は少し震えていて、真剣に伝えてくれているんだと思う。
でも、やっぱり結婚となるとすぐには返事できない。私だって、本音は『喜んで』と言いたい。
だけど、恋人と結婚は違う。
お兄ちゃんがうまくいったからと言って私までうまくいくとは言えないし、簡単なことじゃない。
「……総一郎さんの気持ち、嬉しいです。ありがとうございます。でも……」
「親に会って欲しいんだ。もちろん、今すぐじゃない。優衣が挑戦したいと言ってた社内公募が終わって、優衣の気持ちが落ち着いてからでいい」
「……あの、それは」
「優衣が不安になるのわかるよ。今まで見てきたし、優衣の性格もわかってるつもり。でも、俺はもう優衣と家族になりたいんだよ。優衣と俺の子どもだって欲しい」
思わず漏れた言葉に敬語も忘れるほど。
あまりにも素敵な星空に目を一瞬にして奪われた。
「すごいよね、このスイッチを消すと星空が見えるっていうお風呂らしいよ。俺もこんなに綺麗な星空見たの初めてだな」
「いつまでも見ていられますね」
灯りが消え、星空の下には私と総一郎さんの二人っきり。お湯の中で重なり合った手はキュッと握られた。
「優衣、俺、優衣と結婚したいと思ってる」
星空の灯りしかないから、隣にいる総一郎さんの姿もはっきりとは見えない。でも、声は少し震えていて、真剣に伝えてくれているんだと思う。
でも、やっぱり結婚となるとすぐには返事できない。私だって、本音は『喜んで』と言いたい。
だけど、恋人と結婚は違う。
お兄ちゃんがうまくいったからと言って私までうまくいくとは言えないし、簡単なことじゃない。
「……総一郎さんの気持ち、嬉しいです。ありがとうございます。でも……」
「親に会って欲しいんだ。もちろん、今すぐじゃない。優衣が挑戦したいと言ってた社内公募が終わって、優衣の気持ちが落ち着いてからでいい」
「……あの、それは」
「優衣が不安になるのわかるよ。今まで見てきたし、優衣の性格もわかってるつもり。でも、俺はもう優衣と家族になりたいんだよ。優衣と俺の子どもだって欲しい」