運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
あの旅行から一週間後、お兄ちゃんから結婚前に二人で飯でも行かないか?と誘われた。
珍しいお誘いだったけれど、私もお兄ちゃんと話したかったからちょうど良かった。
総一郎さんにも話すと、ゆっくりと話しておいでと送り出してくれた。
お兄ちゃんが私の仕事終わりに迎えに来てくれることになっていて、会社の前まで来てくれた。
実は、昔からお兄ちゃんも、総一郎さんのように、女性からよく声を掛けられたり、見惚れられたりすることが多い。
今日も数名の女性に声を掛けられていた。久しぶりに見た光景。
私が妹だというとそれまで向けられていた敵意が消え、媚びを売ろうとする女性たちもいたなと懐かしいことを思い出した。
それにしても、お兄ちゃんの嫌悪感、顔に出過ぎてて、見ていてちょっと酷すぎる。
でもそれを見かねたのかタイミングよく現れたのが総一郎さん。
次期社長の登場に歓声は更に色めき立ち、二人が並んでいる姿を惚れ惚れと見る女性たち。
「東吾くん、久しぶりだね」
「ああ、それよりこれはなんだ。さっきからうるさくて不愉快だ」
「ごめんごめん。悪いけれど外してくれる?彼は俺の友人で、あの子の兄でもあるんだけれどあの子に用があるみたいなんだ」
総一郎さんが女性たちに圧倒されて、入れない私に「おいで」と手招きをする。
少し、申し訳なさそうにそこまで近づくと、私の耳に入ってきた言葉にまた苦い経験が蘇った。
珍しいお誘いだったけれど、私もお兄ちゃんと話したかったからちょうど良かった。
総一郎さんにも話すと、ゆっくりと話しておいでと送り出してくれた。
お兄ちゃんが私の仕事終わりに迎えに来てくれることになっていて、会社の前まで来てくれた。
実は、昔からお兄ちゃんも、総一郎さんのように、女性からよく声を掛けられたり、見惚れられたりすることが多い。
今日も数名の女性に声を掛けられていた。久しぶりに見た光景。
私が妹だというとそれまで向けられていた敵意が消え、媚びを売ろうとする女性たちもいたなと懐かしいことを思い出した。
それにしても、お兄ちゃんの嫌悪感、顔に出過ぎてて、見ていてちょっと酷すぎる。
でもそれを見かねたのかタイミングよく現れたのが総一郎さん。
次期社長の登場に歓声は更に色めき立ち、二人が並んでいる姿を惚れ惚れと見る女性たち。
「東吾くん、久しぶりだね」
「ああ、それよりこれはなんだ。さっきからうるさくて不愉快だ」
「ごめんごめん。悪いけれど外してくれる?彼は俺の友人で、あの子の兄でもあるんだけれどあの子に用があるみたいなんだ」
総一郎さんが女性たちに圧倒されて、入れない私に「おいで」と手招きをする。
少し、申し訳なさそうにそこまで近づくと、私の耳に入ってきた言葉にまた苦い経験が蘇った。