運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「ふうん。そうなんだ。懐かしいね」
「やっぱり今は彼氏か。優衣、入社したときは、的場のこと気になってたって言ってたのにね。彼が大阪支店に決まったときもガッカリしてたし」
「ああ、そういえばそうだったね。もう二年も前のことだから忘れちゃってた。的場くん、本社に来るんだ」
的場くんは、私と渚の同期で大阪支店に採用が決まるまではよく、食事に出かけたり、悩み相談をしたりしていた。
その当時、私は彼氏もいなくて、良き相談相手の的場くんのことを気になったりもしていた。
だけど、的場くんが大阪支店に決まり、離れてしまってから、会うこともなく、次第に的場くんへの気持ちはすっかりと消えていた。
あのときの気持ちは、多分身近にいるお兄ちゃんへの憧れに近いものだったのかもしれない。それくらい淡いもの。
「まあとにかく優衣は無理をしないこと。思い詰めるタイプだからね」
「ありがとう。やれるだけやってみるよ」
渚は私の言葉に満足げに頷いてサンドイッチを食べ進めたので、私もまた味気のないお弁当を口にした。
「やっぱり今は彼氏か。優衣、入社したときは、的場のこと気になってたって言ってたのにね。彼が大阪支店に決まったときもガッカリしてたし」
「ああ、そういえばそうだったね。もう二年も前のことだから忘れちゃってた。的場くん、本社に来るんだ」
的場くんは、私と渚の同期で大阪支店に採用が決まるまではよく、食事に出かけたり、悩み相談をしたりしていた。
その当時、私は彼氏もいなくて、良き相談相手の的場くんのことを気になったりもしていた。
だけど、的場くんが大阪支店に決まり、離れてしまってから、会うこともなく、次第に的場くんへの気持ちはすっかりと消えていた。
あのときの気持ちは、多分身近にいるお兄ちゃんへの憧れに近いものだったのかもしれない。それくらい淡いもの。
「まあとにかく優衣は無理をしないこと。思い詰めるタイプだからね」
「ありがとう。やれるだけやってみるよ」
渚は私の言葉に満足げに頷いてサンドイッチを食べ進めたので、私もまた味気のないお弁当を口にした。