運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「大阪支店より異動してきました、的場晴翔(まとばはると)です。慣れないことが多いかと思いますが、よろしくお願いします」
二週間後、的場くんは洋菓子部門の営業として異動してきた。
少し童顔だった顔は、大人びた顔立ちになったような気がした。
それが懐かしく思えたけれど、でも、やっぱりそれ以上の思いはなかった。
「影山、久しぶりだな。お前、変わってねえし、せっかく帰ってきたんだからこれからよろしくな。どうだ?せっかくだし、今夜飯とか?」
洋菓子部門担当の営業として、総務課に挨拶に来た的場くんは、私を見つけて笑顔を見せるとツカツカと近づいて声を掛けてきた。
「的場くん、久しぶり。相変わらず、元気そうだね。ごめんね、私、今、社内公募のことで集中したくて。もう締切間近なのに進んでなくて」
「ひでえな、せっかく同期が帰ってきたのに、それはねえだろ。それに営業で回ってたから顧客のニーズとかアドバイスしてやれるからさ。なっ、久しぶりに行こうぜ」
少し断りにくい雰囲気を漂わせてくる的場くん。確かに久しぶりに帰ってきた同期なんだし、あまりに無下に断ってもと思い、小さく二回頷くと、的場くんは嬉しそうに席に戻っていった。
二週間後、的場くんは洋菓子部門の営業として異動してきた。
少し童顔だった顔は、大人びた顔立ちになったような気がした。
それが懐かしく思えたけれど、でも、やっぱりそれ以上の思いはなかった。
「影山、久しぶりだな。お前、変わってねえし、せっかく帰ってきたんだからこれからよろしくな。どうだ?せっかくだし、今夜飯とか?」
洋菓子部門担当の営業として、総務課に挨拶に来た的場くんは、私を見つけて笑顔を見せるとツカツカと近づいて声を掛けてきた。
「的場くん、久しぶり。相変わらず、元気そうだね。ごめんね、私、今、社内公募のことで集中したくて。もう締切間近なのに進んでなくて」
「ひでえな、せっかく同期が帰ってきたのに、それはねえだろ。それに営業で回ってたから顧客のニーズとかアドバイスしてやれるからさ。なっ、久しぶりに行こうぜ」
少し断りにくい雰囲気を漂わせてくる的場くん。確かに久しぶりに帰ってきた同期なんだし、あまりに無下に断ってもと思い、小さく二回頷くと、的場くんは嬉しそうに席に戻っていった。