運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「早く見たいな、優衣のウェディングドレス姿」


「私は、詩織さんみたいに美人でもスタイルがいいわけでもないですからね」


「俺は、優衣がいいの。優衣以外はいらない。なかなか親に会いに行けなくてごめん。でも、決めたよ。なんとか時間を作って会いに行って結婚するって伝える。それともう一つ決めたこともある」


「決めたことですか?」

「うん。もう迷わない」


運転中ということもあり、あまり余計なことは言わないほうがいいかもしれない。

気にはなったけれど、きっと総一郎さんから話してくれるだろうと思って、私は話題を変えた。


でも結局、総一郎さんは家に着いてからもその話を私が聞き出しても濁して答えてはくれなかった。


気になって仕方がない。
でも、それはすぐにわかることだった。
私が一番恐れていたことで。
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