運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
翌日、私はいつも総一郎さんとは別々に出社している。それがなぜか今日は頑なに断っても、一緒に行こうと無理に誘ってくる。
いくら兄の友達だといえ、さすがに朝から一緒に出社なんて、せっかく落ち着いた良からぬ噂がまた広がるに決まってる。
そう言っても総一郎さんは、私の意向を聞いてはくれなかった。
「総一郎さん、こんなとこ誰かに見られたら困ります」
「なんで困るの?うちは社内恋愛を禁止してないし、恋人と出社するなんて普通だと思うけど」
いつもより口調が強く感じてしまうのは何故だろう?それ以上、私は口を開けなかった。
車が会社の重役専用の駐車場に停まる。こんなところ、誰かに見られたらと駆け足で走ろうとする私は、強く総一郎さんに手首を掴まれた。
「な、何するんですか。確かに総一郎さんと一緒にここまで来たじゃないですか。私がここから出て行くところを見られたら」
「だから見られたらダメなの?」
「な、何言ってるんですか?見られたらそれこそ」
「嘘をついていることがバレる?もう嘘をつくのはやめにする。優衣は俺の恋人で、それを隠す理由なんてないから」
いくら兄の友達だといえ、さすがに朝から一緒に出社なんて、せっかく落ち着いた良からぬ噂がまた広がるに決まってる。
そう言っても総一郎さんは、私の意向を聞いてはくれなかった。
「総一郎さん、こんなとこ誰かに見られたら困ります」
「なんで困るの?うちは社内恋愛を禁止してないし、恋人と出社するなんて普通だと思うけど」
いつもより口調が強く感じてしまうのは何故だろう?それ以上、私は口を開けなかった。
車が会社の重役専用の駐車場に停まる。こんなところ、誰かに見られたらと駆け足で走ろうとする私は、強く総一郎さんに手首を掴まれた。
「な、何するんですか。確かに総一郎さんと一緒にここまで来たじゃないですか。私がここから出て行くところを見られたら」
「だから見られたらダメなの?」
「な、何言ってるんですか?見られたらそれこそ」
「嘘をついていることがバレる?もう嘘をつくのはやめにする。優衣は俺の恋人で、それを隠す理由なんてないから」