運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「総一郎、優衣さんが困っているじゃないか。説明してあげなさい」
困惑する私なんて置き去りで、総一郎さんとお兄ちゃんは戦友のように二人で喜びあっている。そんな私を気遣ってくれたのは社長だった。
社長の言葉にようやく私の存在に気づいたかのように総一郎さんはニコニコと話してくれた。
「ごめんごめん。この日を待ちわびていたから感慨深くて。優衣、東吾くんはね、社長の主治医なんだ」
「えっ?お兄ちゃんが社長の主治医?!」
そんなこと、お兄ちゃん一言も言ってなかった。でも二人の態度を見ているとまるで、極秘プロジェクトをやり遂げたような達成感に満ち溢れているように見えた。
「二人にしてやられたな。優衣さん、総一郎はね、君との結婚を反対されないように、君のお兄さんを私の主治医にしたということだ。さすがに私も主治医の妹さんとの結婚を反対して、命を取られるわけにはいかないからな」
社長に言われて、やっと話が理解できた。
だから総一郎さんは、絶対的自信があったんだ。私との結婚が反対されないって。
ホッとしたのか、私は足の力が抜けて倒れそうになった。
それを総一郎さんが支えてくれたけれど、絶対に反対されると思っていたから気が抜けてしまった。
困惑する私なんて置き去りで、総一郎さんとお兄ちゃんは戦友のように二人で喜びあっている。そんな私を気遣ってくれたのは社長だった。
社長の言葉にようやく私の存在に気づいたかのように総一郎さんはニコニコと話してくれた。
「ごめんごめん。この日を待ちわびていたから感慨深くて。優衣、東吾くんはね、社長の主治医なんだ」
「えっ?お兄ちゃんが社長の主治医?!」
そんなこと、お兄ちゃん一言も言ってなかった。でも二人の態度を見ているとまるで、極秘プロジェクトをやり遂げたような達成感に満ち溢れているように見えた。
「二人にしてやられたな。優衣さん、総一郎はね、君との結婚を反対されないように、君のお兄さんを私の主治医にしたということだ。さすがに私も主治医の妹さんとの結婚を反対して、命を取られるわけにはいかないからな」
社長に言われて、やっと話が理解できた。
だから総一郎さんは、絶対的自信があったんだ。私との結婚が反対されないって。
ホッとしたのか、私は足の力が抜けて倒れそうになった。
それを総一郎さんが支えてくれたけれど、絶対に反対されると思っていたから気が抜けてしまった。