運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

番外編 僕の大切な人〜総一郎side〜

「……ただいま」

仕事を終えて、急いで家に戻ってくると部屋の明かりは消えたまま。

無理もないか。こんな時間だもんな。


ネクタイを緩めて寝室に向かうと、幸せそうな寝顔を浮かべていたのは、俺の大切な可愛い妻の優衣。


ぷくっと膨れた彼女のお腹の中には、もうすぐ生まれてくる俺たちの子どもがいる。

愛おしむように彼女のお腹を撫でると、トントンと返事をするように赤ちゃんがお腹を蹴った。


「……んーっ」

いけない。せっかく寝ているのに起こすわけにいかない。

俺は、優衣の頬にキスを落とし、リビングへと向かった。
俺には今から大切な仕事があるから。


リビングで大事な仕事を開始するもなかなか思うようにはいかない。


少し、休憩しようと、窓の外を眺めているとふと、昔の優衣に出会うまでの自分のことを思い出した。