運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

私の外見といえば、髪はこの間染めたばかりのピンクブラウンのミディアムボブ。
目は親譲りの二重まぶた。でもそれ以外は中肉中背で特に秀でているわけでもない。

もっと美人だったらと思うことはしばしば。


入社二年目でようやく後輩も出来、中堅になったと思った途端に、同期や先輩が立て続けに寿退社や産休で、私は総務課の中でもお局の部類に入ってしまった。


おかげで後輩の教育、上司からの無理難題、全てを私が任されることに。



「疲れた」


今日は昼を過ぎてから発注ミスが発覚して、バタバタしていて大変だった。

幸い大きな問題には繋がらなかったけれど、またこんなことになっては、大変。

後輩指導、もう少ししっかりしなくちゃ。


そんなことを思いながら、帰り支度を整えていると、窓の外からドーン、ドーンと大きな音が聞こえてきた。


「わぁ、花火の音聞こえてる」