運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
最初はあまり総一郎さんに興味を示そうとしなかったお兄ちゃんだったけれど、私の次期社長という言葉を聞いて、顔色が変わった。
「失礼ですが、どうしてうちの妹と?次期社長ならそれなりに身分のある方とお付き合いするのでは?」
「……確かに、そういう話が全くないと言えば嘘になります。ですが、自分の相手は自分で決めたいと思っています」
そういう話が全くないわけではない。やっぱり、そうなんだ。ダメだ。このことは考えないってさっき決めたんだから。
「あなたは良くても、周りが認めないのでは?それに優衣にも辛い思いをさせますよね?申し訳ありませんが、妹とはご縁がなかったと思っていただけませんか?」
「お兄ちゃん、やめて!私が好きなの。私が総一郎さんを好きなの」
「傷つくのがわかってるのに、バカなのか?絶対に反対されるぞ!それに風当たりは強い。お前にそんな思いさせられるわけないだろ?」
どうしよう。こんなはずじゃなかった。次期社長のことは早く話していたほうがいいかなと思ったから言っただけ。
それが火種になるなんて思ってもみなかった。今すぐ帰れと言わんばかりのお兄ちゃんの剣幕に私は負けてしまいそうになった。
「失礼ですが、どうしてうちの妹と?次期社長ならそれなりに身分のある方とお付き合いするのでは?」
「……確かに、そういう話が全くないと言えば嘘になります。ですが、自分の相手は自分で決めたいと思っています」
そういう話が全くないわけではない。やっぱり、そうなんだ。ダメだ。このことは考えないってさっき決めたんだから。
「あなたは良くても、周りが認めないのでは?それに優衣にも辛い思いをさせますよね?申し訳ありませんが、妹とはご縁がなかったと思っていただけませんか?」
「お兄ちゃん、やめて!私が好きなの。私が総一郎さんを好きなの」
「傷つくのがわかってるのに、バカなのか?絶対に反対されるぞ!それに風当たりは強い。お前にそんな思いさせられるわけないだろ?」
どうしよう。こんなはずじゃなかった。次期社長のことは早く話していたほうがいいかなと思ったから言っただけ。
それが火種になるなんて思ってもみなかった。今すぐ帰れと言わんばかりのお兄ちゃんの剣幕に私は負けてしまいそうになった。