運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「総一郎さん」
「大丈夫。ちゃんとお兄さんと話したし、嘘も本当にしたから」
「嘘も本当?」
「帰ったら分かるよ。帰ろう。東吾くんが待ってるから」
総一郎さんがお兄ちゃんのことを名前で呼んでいることに違和感を感じたけれど、とりあえず穏便に事が上手くいったことに安心した。
家に戻ると、さっきまでかなり怒っていたお兄ちゃんが私の作った料理を配膳して、三人分テーブルに並べてくれていた。
「……おかえり、優衣。彼とちゃんと話したし、いろいろとお前のことも知りたいから連絡先も交換した。悪かったな。もう反対したりしないから」
「お兄ちゃん……ありがとう」
その後、三人で夜ご飯を食べた。
会話らしい会話はしなかったけれど、ギスギスとした感じではなく、なんとなく和やかな雰囲気で私は嬉しかった。
「東吾くん、ありがとう」
「いや、こっちこそ。優衣のことよろしく頼むな」
「もちろん。また連絡する」
帰り際、二人がそんな会話を交わしていたことがとても不思議だったけれど、二人は内緒だとその経緯を教えてはくれなかった。
でも、あんなに険悪だった雰囲気をこんな風に優しいものに変えてくれたのはきっと、総一郎さんがお兄ちゃんに何か言ってくれたからに違いない。
「総一郎さん、ありがとうございました」
「本当に兄友になったし、これで優衣も罪悪感、感じなくていいから。だからこれからは社内でも遠慮しないからね」
「お手柔らかにお願いします」
「大丈夫。ちゃんとお兄さんと話したし、嘘も本当にしたから」
「嘘も本当?」
「帰ったら分かるよ。帰ろう。東吾くんが待ってるから」
総一郎さんがお兄ちゃんのことを名前で呼んでいることに違和感を感じたけれど、とりあえず穏便に事が上手くいったことに安心した。
家に戻ると、さっきまでかなり怒っていたお兄ちゃんが私の作った料理を配膳して、三人分テーブルに並べてくれていた。
「……おかえり、優衣。彼とちゃんと話したし、いろいろとお前のことも知りたいから連絡先も交換した。悪かったな。もう反対したりしないから」
「お兄ちゃん……ありがとう」
その後、三人で夜ご飯を食べた。
会話らしい会話はしなかったけれど、ギスギスとした感じではなく、なんとなく和やかな雰囲気で私は嬉しかった。
「東吾くん、ありがとう」
「いや、こっちこそ。優衣のことよろしく頼むな」
「もちろん。また連絡する」
帰り際、二人がそんな会話を交わしていたことがとても不思議だったけれど、二人は内緒だとその経緯を教えてはくれなかった。
でも、あんなに険悪だった雰囲気をこんな風に優しいものに変えてくれたのはきっと、総一郎さんがお兄ちゃんに何か言ってくれたからに違いない。
「総一郎さん、ありがとうございました」
「本当に兄友になったし、これで優衣も罪悪感、感じなくていいから。だからこれからは社内でも遠慮しないからね」
「お手柔らかにお願いします」