運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
仕事が終わり、水野さんと二人だと思っていると松原くんも一緒で少し、驚いた。二人っきりじゃないとはいえ、あまり総一郎さんに誤解されるようなことしたくない。


「水野さん、私、二人だと思っていたんだけど」


「あっ、すみません。松原が優衣さんと飲みたいっていうもんだから誘っちゃいました」


「そう、なんだ」


流石にこの状況でやっぱり行かないとは言いにくい。二人には悪いけれど、早めに切り上げよう。そして、帰って総一郎さんからの電話を待とうと思った。


二人と一緒にやってきたのは、会社近くの居酒屋。焼き鳥が美味しいと評判のお店で、入社したときによく上司に連れてきてもらったお店。



カウンターで少し飲んで帰ろうと思っていたのに、こんなときに限って、個室に通されてしまった。
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