運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
「ごめんね、この後予定ができてあまり長居できないんだけど、話って何かな?」


店員さんにとりあえず、ビールと焼き鳥を何本か頼んで話を切り出した。

二人ともなかなか話をしようとせずにお互いに「言ってよ」「お前が言えよ」と譲り合っている。


「あの、実は優衣さんにお願いがあるんです。次期社長とお近づきになりたいんです。私に紹介してもらえませんか?」


「えっ?な、なんで私?」


まさかそんなことを言われるなんて思わなかった。だって、水野さん彼氏いるよね?

とにかく動揺だけは伝わらないように、冷静なふりをして見せた。


「だって、優衣さんと次期社長って兄友じゃないですか。なんだか本当に見ていて仲良さそうだし」


「確かにね。でも、水野さん、彼氏いるでしょう?」


「別れたんです。浮気してたんですよ!もうひどくないですか?でも、私今は新しい恋してるんで、全然気にしてないんですけどね。毎日、次期社長の顔を見られるだけで満足してたんですけど、クリスマスも近いし、一緒に過ごしたいと思って」


「で、でもほら次期社長だから、いきなり付き合うとか無理でしょ?」


「え?そんなの関係ないですよ。好きなら全然」
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