運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》

「あのね、水野さん。流石にそんな嘘をつくのはどうかと思うんだけど……」


「嘘じゃないですよー。ねっ、松原？」


「水野さん！」


「……僕は、か、影山さんのことが好きです。僕とお付き合いしてくれませんか？」


「優衣さん、松原初めて自分から告白したんですよ。それにすごくいい奴なんです」


わからない。
この二人が何を言っているのか全く理解できない。

水野さんは前のめりで私に松原くんを勧めて来るし、そんな松原くんは頬を赤らめて照れている。


頭がいたい。


「……ごめん。松原くんの気持ちは嬉しいけれど」


「待ってください、優衣さん。松原の初告白にもう答えを出すんですか？そんなの残酷じゃないですか？確かに松原は積極的でもイケメンでもないけど、優衣さんのことが本気で好きなんですよ。そうだ！ダブルデートしましょ。私と次期社長。松原と優衣さんで！」


「あのね……」