運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
威圧感と恐怖すら感じる総一郎さんの態度に怯えていた水野さんを庇うように現れた松原くん。
よかった、ここがひと通りのあまりない路地で。この図はどう見ても総一郎さんが悪者だから。
「二人であなたたちを引き裂こうと思ったんです。水野がずっと影山さんと次期社長派付き合っているというから。水野は僕のために一肌脱いでくれただけなんです。自分が次期社長と付き合うから、影山さんと僕が付き合えるようにしてあげると」
「……だって、影山さんと次期社長最初からお互いを見る目が違ってたんですもん。バレバレですよ。しかも幸せそうだし、綺麗になってるんですよ。それなのに、私は彼氏と別れるし、全然いいことないからちょっと意地悪してやろうと思って。まああわよくば社長夫人も夢じゃなきなって」
頭がいたい。
こんな二人に振り回された時間がもったいないとまで思ってしまったけれど、人を妬む気持ちは痛いほどわかるから、私は何も言えなかった。
よかった、ここがひと通りのあまりない路地で。この図はどう見ても総一郎さんが悪者だから。
「二人であなたたちを引き裂こうと思ったんです。水野がずっと影山さんと次期社長派付き合っているというから。水野は僕のために一肌脱いでくれただけなんです。自分が次期社長と付き合うから、影山さんと僕が付き合えるようにしてあげると」
「……だって、影山さんと次期社長最初からお互いを見る目が違ってたんですもん。バレバレですよ。しかも幸せそうだし、綺麗になってるんですよ。それなのに、私は彼氏と別れるし、全然いいことないからちょっと意地悪してやろうと思って。まああわよくば社長夫人も夢じゃなきなって」
頭がいたい。
こんな二人に振り回された時間がもったいないとまで思ってしまったけれど、人を妬む気持ちは痛いほどわかるから、私は何も言えなかった。