自分で決める!!!
「それでは…」
「うん、はい」
「ありがとうございます!」
「進くん」
「はい!」
「何を頑張るの?」
「それは……そんな事より!
どうして昨日、既読にならなかったんですか?」
「うん? LINEしたの?
あっ…本当だ……。
ごめん。昨日はずっとバッグの中に入れたままで。今日の朝、バッグから取り出したけど、スマホ見てなくて。ほら、私、友達少ないし、家族からもほとんど連絡来ないからさ」
「僕、電話もしましたよ?」
「うん? 電話?
ああ…。着信があるね。
ごめん。昨日スマホにイヤホンつけたままにしてたから。今日の朝、外したんだけど」
「……本当ですか?」
「うん。何が?」
「今話した話は…全部本当ですか?」
「うん。本当だけど?」
「……分かりました…。
由子さんがそう言うなら信じます。
だから、答えて下さい」
「うん。何を?」
「いつ二人で飲みに行けるかです。
いつです? いつなら大丈夫なんです?
今日ですか? 明日ですか? 明後日ですか?
しあさってですか? 一週間後ですか?」
「うん。無理」
「じゃあ……二週間後ですか? 三週間後?
一ヶ月後?」
「うん。無理」
「何が無理なんですか?
理由を教えて下さいよ!」
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