自分で決める!!!
「気づきました? ワカメの味噌汁はおばさんの味を僕なりに再現してみたんです。あと、白いご飯は由子さんの好きな少し柔らかめに炊きました」
「うん……」
「どうぞ。食べて下さい」
「うん……。食べないから…」
「……えっ?」
「食欲がないの。ごめんだけど、片付けて…」
「食欲がなくても、ワカメの味噌汁は飲めるんじゃないですか?」
「片付けて…」
「飲んでみて下さ…」
「片付けてってば!!!」
「由子さん……」
「ごめん……。本当に食欲がないの……」
ガチャッ。
バタンッ。
私は脱衣場に入ると、洗面台に行き、顔を洗う。
「由子……。これで良いのよ。これで…」
これを続けていればきっと…進くんは私を好きじゃなくなる。
進くんが私を好きじゃなくなれば…付き合う事も恋人同士になる事もないんだから。
「ごめん……。直之……」
『姉ちゃん。進を大切にしてくれよ。
最後の日まで』
『………うん…』
「お姉ちゃん…。守れないや……」
ごめん……。
ごめん……。
ごめん……。
『ごめん……。進くん……』
顔を洗い終わると、洗面台の横には緑色のフェイスタオルが。
用意してくれたんだ……。
そのフェイスタオルで顔をふく。
歯磨きしよう……。
歯ブラシは……あった…。
緑のフェイスタオルがあった場所の隣に新品のピンクの歯ブラシとコップそして……。
私がいつも使っている歯磨き粉が置かれていた。
進くん……。
「うん……」
「どうぞ。食べて下さい」
「うん……。食べないから…」
「……えっ?」
「食欲がないの。ごめんだけど、片付けて…」
「食欲がなくても、ワカメの味噌汁は飲めるんじゃないですか?」
「片付けて…」
「飲んでみて下さ…」
「片付けてってば!!!」
「由子さん……」
「ごめん……。本当に食欲がないの……」
ガチャッ。
バタンッ。
私は脱衣場に入ると、洗面台に行き、顔を洗う。
「由子……。これで良いのよ。これで…」
これを続けていればきっと…進くんは私を好きじゃなくなる。
進くんが私を好きじゃなくなれば…付き合う事も恋人同士になる事もないんだから。
「ごめん……。直之……」
『姉ちゃん。進を大切にしてくれよ。
最後の日まで』
『………うん…』
「お姉ちゃん…。守れないや……」
ごめん……。
ごめん……。
ごめん……。
『ごめん……。進くん……』
顔を洗い終わると、洗面台の横には緑色のフェイスタオルが。
用意してくれたんだ……。
そのフェイスタオルで顔をふく。
歯磨きしよう……。
歯ブラシは……あった…。
緑のフェイスタオルがあった場所の隣に新品のピンクの歯ブラシとコップそして……。
私がいつも使っている歯磨き粉が置かれていた。
進くん……。