自分で決める!!!
『辞めないで下さいよ』
『…分かりました。
じゃあ、僕も会社辞めます』
『由子さんが居ない会社なんて居る意味ないです』
『でも僕は由子さんが居なくなるの嫌です』
『今日仕事終わりに飲みに行きませんか?』
それでもそう思………。
……とにかく、決めたの!
私は進くんと二人では飲みに行かない!!!
だから
「由子さん」
進くんか……。
「ごめん。
今、忙しいんだ」
「…そうですか……。
じゃあ、また」
「うん。またね」
話さないようにしよう!
【由子さん。いつ二人で飲みに行けますか?】
進くんか……。
既読にしないでおこう!
♪♪♪~~~。
進くんか……。
出ないでおこう!
ピンポーン。
ドン、ドン、ドン、ドン!
「由子さん! 居ますか?
僕です! 進です!!」
進くんか……。
開けないでおこう!
「由子さん! 大丈夫ですか? 生きてますか?」
「どうしたんですか?」
ん? 女の人?
「あの、由…。ここの住人の人と一日以上連絡が取れないんです。こんな事は初めてで、何かあったんじゃないかと心配で来たんです」
「そうなんですか…」
「あの、このアパートの住人の方ですよね?
今日、由…ここの住人の方見ましたか?」
「いえ…見てないですけど…」
「そうですか…。
やっぱり何かあったんじゃ…」
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