君が恋しくて

「なんかさ、バス遅くない?」

嫌〜な雰囲気を破ったのは美嘉の方だった。

「だよね」

そう返した祐也は右の腕にしている時計に目をやる。
針が指し示す時間は6時18分。

「来なかったらさ、どうする?」
美嘉の問いに

「そりゃ行かないよ」

と真面目に答えら

「ふ〜ん」

と曖昧な答えが返ってきた。
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop