サクラの扉
「チウショウ、
 おぼえてろよ!」

ヒロは捨てぜりふを残していった。

けど、そんなのどうでもいい。。。

アタシはユウキにかけよった。

「ユウキ! 大丈夫?」

なんであんな無茶なことをしたのか、
アタシは聞きたかった。

「オレ、ユカのこと守るから。。。
 オレはユカのナイトだから」

「ユウキ。。。」

せつないよ。。。
これが本当の恋なんだ。。。

そしてアタシたちは抱き合って
セックスした。

「でも、やばいよ、ユカ」

ハナとミチルが
不安げにアタシを見た。

「ヒロって、スレイマン家の
 ひとり息子じゃん!」

「えっ。。。それって。。。
 ユウキの主君じゃない!」

だけど、ユウキは優しくアタシの
頭をなでてくれた。

「大丈夫。
 ヒロの家も騎士だから。。。
 ヒロの家の紋章に書かれた銘言は
 『誉れは命より尊し』だから」

「ユウキ。。。」

アタシはまた切なくなり、
セックスした。




でも、その三日後。。。
ヒロとユウキの家の間で
戦争が起きたんだ。。。

誉れは命より高い。。。
ユウキ、
アタシはその名言の意味を
知ったよ。。。
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