男女七人夢物語
木下雪野




「将来の夢は何ですか?」


その言葉が苦手になったのはいつだったか、今はもう思い出せない。


けど、確かなのは、その質問に初めて笑顔を張り付けて答えた時、私は大人になることに恐怖にも似た絶望を覚えた。

< 1 / 75 >

この作品をシェア

pagetop