君なんていなくたって


2年前ーーー。


「後藤!上がりか?」

「大輔さん!上がりでーす。
大輔さんもお疲れ様です!」

「一杯やってくか?」

「おっさんくさい。」


この人は卯木大輔さん。
バイト先の仲のいい先輩。
前に一度告白されたことがあって断ったけど
大輔さんからこれからも変わらずに
今まで通り仲良くしようってことで
仲のいい先輩だ。
最早酔っ払ってネタとして告白してくる。
半分本気なんだろうけど
この関係が崩れるから冗談として返す。
ずるいかな?

「お前ら飲んで帰るの?」

「そうっすよー。前田さんも行きますかー?」

「えー。お前らうるさいしなー。」

「いつものことっしょー!な?佐々木!」

「私はおしとやかな女性ですよ?」

「「お前が!!!?」」

「失礼な!!!!」

「たまには行くかー。」

え。珍しい。
ていうか初めて前田さんと飲む。
そもそもこれまでそんなに親しく話したことなーい!!!

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