ほら、笑って

1-5

ようやく俺はおかゆを食べ終わって何時間かおしゃべりしてから久しぶりにベッドから降りて病室から出る。





朝だったのにもうすっかり夜。




小夏と話しているとあっという間に時間が過ぎる。



もちろん俺の隣には笑顔の小夏がいる。




俺の隣に小夏がいることにすっかり慣れてしまって、安心感さえ覚えた。




『で、どこに行くんだ?』




「えっとね!屋上だよ!」




『はぁ?入れないだろ。』




俺が眉間にシワを寄せて呟く。




「ふっ、ふっ、ふっー!私は鍵を持っているのだ!」




ポケットから鍵を取り出して得意げに笑う小夏。




そんな小夏を見ているとやっぱり俺まで笑顔になるんだ。




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