ほら、笑って
ぴりりりりりり



ぴりりりバンっ



激しい音を立てて俺はめざまし時計を止める。


「真白〜!起きなさい!ご飯よ!」




いつもと変わらない母親の声が聞こえる。




俺は下に降りると、母親はニコッと笑っておはよう、と言った。



…まるで何も無かったかの様に。




『おはよう…。』



俺は作り笑顔を顔に貼り付けて笑う。

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