私と先生の禁断の恋
長期入院
「橘唯さん、橘唯さん15番へどうぞ。」
これは小学5年生の9月頃だ。
高田先生の外来にいつも通り受診した。
すると思ってた通り…喘息で入院することになった。

私、橘唯は、生後6ヶ月に、気管支喘息と診断された。
5歳児の90%が患い、思春期になると自然に治るのが普通。
でも私は、重症でなかなか治らない。発作もいつ起きるかわからない。だから通院が当たり前で、ひどい時は入院もする。

小4の1月から通院し始めたが入院はこれで6回目。

今回は入院したくなかった。

理由は自然教室があるから。
入院したのは自然教室の三日前。
「3日で帰れるから頑張ろ!」と言われたから「それなら…」と思って入院。
でも思い通りにいかず自然教室には間に合わなかった。
もちろん私は大泣き。
その時高田先生が「長期入院しない?」と話をしてきて親と考えた末長期入院することにした。

長期入院は喘息の自己管理や生活習慣が乱れてる子がする入院で、アトピー性皮膚炎の子もいる。

長期入院をすると地元の学校から離れてしまうので病院の近くにある特別支援学校に行く事になった。

もちろん、長期入院は1人じゃない…集団行動が面倒だった。

私以外はみんな中学生だったので話が合うわけもなく上手くいかず孤立していた。

学校では生徒会したり先生と遊んだり…少人数ながら充実していた。

12月にはクリスマス会、3月には老人ホームでひな祭り、卒業式など行事もあった。
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