ただ、そばにいたいだけ。




「あ、アホじゃないもん、たぶん…」



あぁ〜!!!もう…。
新くんの行動にいちいちときめいてどうするの、わたし。
流し目が色っぽすぎて、しどろもどろになってしまった。





「じゃあな」




きっと彼は何とも思ってないんだろうな。


食べ終わったらしい新くんが立ち上がって歩き出す。






「あ…うん」





自分でも無謀なことしてるんだな、って何度も実感する。





「また、ね」




わたしの声なんて聞こえてないだろう彼の後ろ姿に、小さく吐いた。
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