ただ、そばにいたいだけ。
「え、ぇぇぇ」


新くんが、分からない。
その無表情の顔からは何もわからない。


「はぁ…いるわけ?いらないわけ?」



「い、いる!!」


思わずいると言ってしまったわたしの手から、ペンギンをとってさっさとレジに持って行ってしまった。


さっきのカップルとは大違い、
だけど…なんかもう、嬉しすぎて今なら昇天できそう。
なんで買ってくれるんだろう。
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