❆LastChristmas❆
あれから、淳史君からの連絡はなかった。


愛海に合コンも断った。



「よし!…帰ってジャ○ーズEastのDVD観て晩酌するぞー!」


そしてあたしは帰りにコンビニに寄り、おつまみを買い自宅に向かった。


「ただいまーさてさてDVD〜」


そしてあたしはケースからDVDを取り出し、TVを付けた。


ピッ


「あはは!この時の藤河君、淳史君ソックリ!…あ。」


…思わず淳史君の名前を呼んでしまった。


「…全然違うのにね…。」


そして藤河君を何度も淳史君と重なって観てしまった。


「…もー…やめてよ…。」


そして涙がいつのまにかつたっているのが分かった。


…今気づいた。


あたしはいつのまにか淳史君に恋をしていた事に…。


…このままで良いの?


そしてあたしは、さっきの自分の言葉を思い出した。


《…楽しかった?あたしをだませて》

…違う。


あたしも騙してたんだ。


…淳史君をただ、藤河君と重ねてて


ミーハー心で淳史君に近づいてた。


違う人間なのに…


嘘をついていたのはあたしも同じだ。
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