❆LastChristmas❆
しばらくしてイルミネーションが終わった。


時計を見ると、0時だった。


0時を過ぎるともうおしまいなんだ。


「…今日でクリスマス限定彼氏も終わりだね。」


「は?何言ってんの?」


「え?だって24日だけ一緒に過ごして欲しいって…。」


「ああー!な訳ないじゃん!…終わらせないから。」


「え?」


その時淳史君の唇があたしに当たった。


…今のってキス…?


「時間が過ぎたら、クリスマス限定彼氏じゃなくて
彼氏だから。」


「…嘘。」


嬉しさのあまり、涙が落ちた。


「ちゃんと俺と付き合って欲しい。限定じゃなくて
彼氏に。」


…これは夢?


ううん夢じゃない。


「志保が好きだ。」


「…あたしも。淳史君が好き」


そしてあたし達はもう一度キスを交わした。


唇を離した時、淳史君が口を開いた。


「…てか25日もクリスマスだし。」


「…あ、そっか。」


「てか、志保ってウブなんだな。」


「え!?」


そう言って淳史君はニヤリと笑った。


「…これから俺が色々教えてやるよ。キスも…それ以上の事も。」

…やっぱり淳史君は小悪魔だ。

耳元で囁かれあたしは一気に赤くなった。

「はは、志保また真っ赤ー!」

「もう!大人をからかうな!」

「歳変わんねーし、恋愛に関しては俺の方が上だから。」

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