❆LastChristmas❆
不覚にもあたしはドキドキしてしまった。


その時、淳史君が後ろに回った。



「…淳史君?」


「志保。」


その時首からネックレスが付けられていた事が分かった。

「このネックレス…!」


それは、淳史君とショッピングモールに回った時ポスターに写っていたあのネックレスだった。

「どうして…?」


「そのネックレス欲しかったんだろ?」


「でもこんな高価な物…。」


「良いの、俺が渡したかったから。」

「でも、私…プレゼント…」

その時

「…ん!」

淳史君が再びあたしの唇を塞いだ。


…今度は長いキス。


しばらくして唇が離れた。


「ないなら貰えば良いし。」


「///」


その時淳史君がふっと笑った。 


「志保、Merry Christmas」 



「…淳史君Merry Christmas」 



24日の夜、あたしは少し危険な彼氏を掴まえた。


今年最後の【LastChristmas】を迎える事が出来た。

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❅Fin❅
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