❆LastChristmas❆
「好き!」


「…え?」


「佐藤の事、好きなの!!…あたし、あんたから告白された時最初はびっくりした。
本当は怖かったの!あんたとの関係が壊れるんじゃないかって!
ずっと逃げてた。」

「…細田。」

「…でも、あんたに告白されてからあたしはあんたを見れなくなった。
異性として、男としてあんたを意識するようになった。」

「…細田。」

「この気持ちが何なのかずっと分からなかった。
でもあんたが清水さんと二人で話してるのを見た時
すごい嫌だった。
あんたがクリスマスに清水さんを誘ったのを聞いた時、
すっごいムカついた!嫌だったの!」


その時、佐藤はあたしに近づいてきた。


「…それってヤキモチ?」


「…そうだよ。」


その時、


「…嬉しい。」


そう言って、佐藤があたしを抱きしめた。


初めて感じる、佐藤の体温。


すごく暖かった。


「…佐藤が好きです。」


「俺も細田が好きです。」


そう言って佐藤は、さっきよりも強くあたしを抱きしめた。

「…俺と付き合って下さい。」


「…はい。」


そしてあたしは、佐藤の背中に腕を回した。


その時


白い雪が空から降ってきた。


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