❆LastChristmas❆
「カンパーイ!」

ゴクゴク

あたしは注文で来たビールを呑んだ。

「ぷはあ!うまあーーーーーーーーーー!やっぱ仕事終わりのビールは格別だわあー!」

「オヤジかよ。ほんっとお前俺の前だと緩んでるよな…。
まあ…嬉しいけど。」

「??何か言った?」

「何もねーよ!しかしもう12月か…。」

「だねーこの前まで11月だったのに…。もうあっとゆうまだよ。」

「12月といえばクリスマスか…。」

「あーはいはいクリスマスね。」

「お前、クリスマスアンチかよ。」

「別にー」

「あーさてはお前、相手いねーから拗ねてんだろ?」

「あーハイハイそうですよ!どうせ仕事だしね!
クリスマスなんて子供かカップルかが楽しいだけでしょ!
…どうせ関係ないですよー。」

「…開き直りかよ…。」

ふんだ。クリスマスなんてもう関係ないもんねー!

一人で食べるチキンも美味しいもんね!

…とあたしは心の中で強く開き直った。

「すみません!ビール追加で!」


あたしは、近くにいた店員に声を掛けた。


その時佐藤が口を開いた。


「…じゃあ俺が一緒に過ごしてやろうか?クリスマス。」


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