❆LastChristmas❆
「だから…俺に真っ直ぐぶつかってきた女は美月が初めてだった。」

そう言って副社長は前のめりで、真っ直ぐ私の目を見つめた。

…え?

ちょっと…!


…近いんだけど!


「美月…。」


きりっとした長い目が、更に私を緊張させた。


思わず吸い込まれそうになった。


「ゆ、雪久さん!も、もう帰りましょう!」

「え〜?」

「お店にも迷惑ですから!」

そして、私達はお会計をし、お店に出た。
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