❆LastChristmas❆
お店を出ると、冷たい夜風を感じた。
「…寒!」
酔いもすぐに覚めた。
「あれ?俺何か言ってた?」
「い、いえ何も!!」
(副社長、記憶ないんだ!)
その時あたしは、さっきの事を思い出し顔が赤くなった。
「もう、遅いし帰るか。送る。」
「え!?いやいや良いですよ!!」
「ラーメンのお礼だ。それぐらいさせろ。」
「…でも!」
「あのな、一応お前女なんだから今一人で帰って変な男にでも掴まったらどうする!」
「いやそれは…。って一応は余計です。」
「うるせーな…。」
何よ…。
優しくなったり…。
かと思えば冷たくなったり…。
「あーもう!」
その時副社長は、私の手首を掴んだ。
「良いから黙って送られろ。ほら行くぞ。」
副社長に強引に手首を掴まれるがまま、私達は夜道を歩いた。
副社長と歩く、この距離感がまたドキドキした。
(…手、掴まれたままなんだけど。)
「…ありがとな。」
「え?」
「…ラーメン、美味かった。」
「い、いえ…!」
「だけど次は俺が連れて行くからな。」
「へ?」
「メシ」
「あ、ああ…。」
「…寒!」
酔いもすぐに覚めた。
「あれ?俺何か言ってた?」
「い、いえ何も!!」
(副社長、記憶ないんだ!)
その時あたしは、さっきの事を思い出し顔が赤くなった。
「もう、遅いし帰るか。送る。」
「え!?いやいや良いですよ!!」
「ラーメンのお礼だ。それぐらいさせろ。」
「…でも!」
「あのな、一応お前女なんだから今一人で帰って変な男にでも掴まったらどうする!」
「いやそれは…。って一応は余計です。」
「うるせーな…。」
何よ…。
優しくなったり…。
かと思えば冷たくなったり…。
「あーもう!」
その時副社長は、私の手首を掴んだ。
「良いから黙って送られろ。ほら行くぞ。」
副社長に強引に手首を掴まれるがまま、私達は夜道を歩いた。
副社長と歩く、この距離感がまたドキドキした。
(…手、掴まれたままなんだけど。)
「…ありがとな。」
「え?」
「…ラーメン、美味かった。」
「い、いえ…!」
「だけど次は俺が連れて行くからな。」
「へ?」
「メシ」
「あ、ああ…。」