❆LastChristmas❆
キッ

車内の中でも、何も話さなかった。

しばらくして自宅に着いた。


「…今日も送って下さってありがとうございました。」


「美月」


「…はい?」


「俺は本気だ。24日、お前と一緒にいたい。」


「え?あ、あの…!」


「…急かすみたいなマネして悪かったな。でも俺は本気だから。」


「副社長…。」 


「じゃあな、おやすみ。」


そう言って副社長は帰って行った。


「あ…おやすみなさい。」


副社長、口は悪いし強引だけど


なんだかんだ言って優しい…。


私はそんな副社長にどんどん落ちていった。


だけど、私達にはもう時間がなかった…。









< 61 / 109 >

この作品をシェア

pagetop