❆LastChristmas❆
約束まで後2日になった。


「もうすぐか…答え出さないといけないんだよね…?」


クリスマス副社長と過ごすか早く答え出さないと…。


その時


「どうするの?クリスマス」


後ろから声がした。


「早希!」


「はよー!」


「で、で、美月さんはどうするんですか??クリスマス。」


「…どうもしないよ。副社長からかってるだけだもん。」


「えー?けど本気だと思うけどな。」


「…そんな訳ないって。」


早希と話していたその時



「…すみません。雪久さんはいらっしゃいます?」


そう言って私達の前に、いかにもセレブそうな人が目の前に来た。


(わ…綺麗。でも今この人…雪久さんって言った?
…副社長の知り合い?)


「いえ、四條はこちらにいらっしゃいませんが…。」


「まあ、そうですか!…雪久さんいつもこちらに伺っていると聞いてましたのに…。」


「あの…あなたは?」


「…申し遅れました。私は雪久さんの婚約者の
円城寺彩織です。」


…え?


婚…約…者?


あたしは、その時ただただショックだった。 


そして何かが一瞬にして崩れた。



< 62 / 109 >

この作品をシェア

pagetop