❆LastChristmas❆
「誤解させてたろ?」
…誤解?
「円城寺さんから聞いた。」
「え?」
「確かに、円城寺さんは婚約者だ。
でもそれは俺の親が決めた事だから。」
「そうなんですか…?」
「…今日イベントに来なくて悪かった。
いつものホテルと言うのは毎年あちらのお嬢様と
食事をするんだ。」
「………」
「でも、俺はハッキリ断った。
婚約する気はないって。」
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❴回想❵
12月24日
クリスマス当日になった。
俺は美月に別れを告げられてから、あそこには行かなくなった。
「雪久、今日はあちらのお嬢様とお食事だ。
…分かっているな?」
「…はい。」
…そうだ。
俺は美月を忘れないと
そして俺は支度をし車でいつものホテルまで向かった。
「まあ、雪久さん!」
「こんばんは、早織さん。」
「お久しぶりですね、皆さんあちらの席でお待ちです。
…行きましょう。」
「…はい。」
そして俺達は食事会を始めた。
「カンパイ」
「いやー雪久君、久々だね。またハンサムになったんじゃないか?」
「いや…そんな…はは。」
「これならいつでも早織の夫として迎えれるな。」
「やだ、お父様ったら。まだ早いですわ。」
「はは!」
その時
「失礼致します…こちら…。」
料理が運ばれた。
「まあ、大きなオマールエビ!!」
美月の事を思い出した。
(…美味そうに食っていたなあいつ…。緊張して身体硬直してたけど…。)
「ふは!」
俺は思わず笑ってしまった。
「雪久君?」
「雪久さん?」
「あ…すみません。」
「…よほど、楽しい事がありましたのね。」
「え?」
「雪久さんをそんな笑顔にさせる方がいるなんて…。
大事な方なんでしょうね。」
…早織さん?
そうだ…。
美月と出会う前までは、俺は何もない日常だった。
美月と出会ってから、楽しい日々が増えた。
ケンカする毎日も楽しかったんだ。
ガタ
俺は席から立ち上がった。
「雪久さん?」
「雪久君?」
「…すみません!この婚約なかった事にして下さい!」
「は!?何言っているんだ君は!」
「……」
「すみません!でも僕には大事な子がいるんです。」
「お、おい!」
そして俺はホテルから出た。
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…誤解?
「円城寺さんから聞いた。」
「え?」
「確かに、円城寺さんは婚約者だ。
でもそれは俺の親が決めた事だから。」
「そうなんですか…?」
「…今日イベントに来なくて悪かった。
いつものホテルと言うのは毎年あちらのお嬢様と
食事をするんだ。」
「………」
「でも、俺はハッキリ断った。
婚約する気はないって。」
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❴回想❵
12月24日
クリスマス当日になった。
俺は美月に別れを告げられてから、あそこには行かなくなった。
「雪久、今日はあちらのお嬢様とお食事だ。
…分かっているな?」
「…はい。」
…そうだ。
俺は美月を忘れないと
そして俺は支度をし車でいつものホテルまで向かった。
「まあ、雪久さん!」
「こんばんは、早織さん。」
「お久しぶりですね、皆さんあちらの席でお待ちです。
…行きましょう。」
「…はい。」
そして俺達は食事会を始めた。
「カンパイ」
「いやー雪久君、久々だね。またハンサムになったんじゃないか?」
「いや…そんな…はは。」
「これならいつでも早織の夫として迎えれるな。」
「やだ、お父様ったら。まだ早いですわ。」
「はは!」
その時
「失礼致します…こちら…。」
料理が運ばれた。
「まあ、大きなオマールエビ!!」
美月の事を思い出した。
(…美味そうに食っていたなあいつ…。緊張して身体硬直してたけど…。)
「ふは!」
俺は思わず笑ってしまった。
「雪久君?」
「雪久さん?」
「あ…すみません。」
「…よほど、楽しい事がありましたのね。」
「え?」
「雪久さんをそんな笑顔にさせる方がいるなんて…。
大事な方なんでしょうね。」
…早織さん?
そうだ…。
美月と出会う前までは、俺は何もない日常だった。
美月と出会ってから、楽しい日々が増えた。
ケンカする毎日も楽しかったんだ。
ガタ
俺は席から立ち上がった。
「雪久さん?」
「雪久君?」
「…すみません!この婚約なかった事にして下さい!」
「は!?何言っているんだ君は!」
「……」
「すみません!でも僕には大事な子がいるんです。」
「お、おい!」
そして俺はホテルから出た。
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