❆LastChristmas❆
彼の突然の発言にあたしはびっくりした。


「えっと…。」


(これって告白…?)

 
「…なあ志保、ゲームしない?」


「…ゲーム?」


「そ!ルールは簡単。
24日のクリスマスまで志保は俺と過ごす。
その期間に俺が志保を落とすだけ。
落とせたら志保は俺と24日過ごす。
場所はここで待ってるから。」

「へ!?」

「そしてさっきの告白の返事は、24日の夜に聞く。」


「さっきの告白だったの!?」 


「当たり前じゃん…告白意外何があんの。
志保こーゆうの鈍いだろ?」


(…うっ。)


「まあ良いや。とにかく返事は24日に聞くから。それまで俺は志保の【限定彼氏ね】」


(ええ!初回限定盤!?)


「…志保、おーい志保!」


(…は!)


「俺の話聞いてる?」


「え?あ…ごめん。」


「ま、良いや。とりあえず明日デートしよ。お試しデート。」

「え!?」

(…いきなり!?)

「待ち合わせ場所はここな。あ、LINE交換しよースマホ出して」

「え?…う、うん」
< 74 / 109 >

この作品をシェア

pagetop