❆LastChristmas❆

彼に言われ、私はスマホを出した。


「…ふるふる使える？」


「…うん。」


「おっけー！お、これか。追加しとくわ」


そして私と彼は、連絡先を交換した。


「よし、完了ー！じゃあ明日な。また連絡する。」


「え！？ちょ…」


そして彼は帰って行った。


あたしは彼が帰った後、スマホを見つけた。


友達枠に入っている彼のアイコンを見つめた。


まさか…。


あたしのスマホに男性の名前が入るなんて…。


思わなかった…。


だけどこれは紛れもない事実なんだ。　　


「お姉さん1人〜？」


「…急いでるんで。」


…相変わらずナンパが多いけど。


(でも…まあこんなのありえないよね。)


そう解釈し、あたしは自宅まで歩いた。