❆LastChristmas❆
あたしと愛海は、会社まで話しながら歩いていた。


「志保、クリスマスジュエリーのデザイン考えた?」


「え!?」


《クリスマス》という言葉にあたしは思わず反応してしまった。


「志保、何その反応…。顔、真っ赤だよ?」


「え!?」


「…何かあった?」


「実は…。」


あたしは、愛海に昨日の事を話した。


「えー!?何それ!新手の詐欺?」 


…詐欺って


「…詐欺なのかな?」


「詐欺でしょ!何なのその男…。」


愛海はやれやれという顔をしていた。


「…でもジャ○ーズEastの藤河君にそっくりなんだよね…。」


「出た、志保のアイドルオタク!」


(…うっ。)


愛海にグサッとナイフを刺された。


「いーい志保、あんたもう25でしょ?そんな男に引っかかってる暇はないでしょ?
ましてや20歳なんて…。
そんなガキ…。」


愛海はさっきから痛い所をどんどんと突いてきた。


その後も愛海のお説教は続いた。



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