嫌い。だけど好き。
第4章
昨日は あのまま・・・。急なパーティに出席しなければならなくて、学校を早退した。
晃哉君に連絡したかった。昨日は朝の挨拶しかしていない・・・。
昨日は一条の娘として、パーティに出席している方達に挨拶に回ったから、偽物スマイルで肩が凝りそう・・・。
私が どんより暗い顔をして廊下を歩いていると、教室内からは ざわざわと声が聞こえた。
「一条さんと昨日 転校していらっしゃった、有栖川さんは 婚約者なんですのよ」
1人の女子生徒が言った。
ウソ・・・なんでバレてるの!?
学校に有栖川さんが言ったの?
それとも・・・お父様方・・・?
「昨日、私の父上も急なパーティに出席したのよ。その時、一条さんの お父様から聞いたそうよ。確かに、パーティには有栖川さんも いたって・・・」
お父様のせいね・・・。余計な事を・・・。
別に いつかは知られる事だし。
でも・・・なんか心がヅキヅキするの。
その教室の中には、晃哉君の姿もあった。
席についているけど、背中は小さいように見えてしまう。
「やぁ。みんな ごきげんよう」
私の後ろから挨拶をする有栖川さん。
挨拶をした後、まだ教室の あちこちで言われてる婚約の事が、有栖川さんの耳にも入ったらしい。驚いた表情をしている。
「なんだ・・・結愛が言ったの?
それなら隠す必要もなかったね」
私の肩に手を置く有栖川さん。
そして、教室の中に私をエスコートする。
教室からは きゃぁ~ と女子生徒の声がする。
嫌、いや、やめて!晃哉君が見ている。
触んないで・・・。やめて!
どんなに心が嫌がっても、
私の体は動かない。一条の名を持つ者として、ここは逃げちゃいけない。
体が言っている。
「みんな 知ってるように、僕達は婚約者同士だ。男子諸君は けっして、結愛に口説こうなど無駄な事をしないように」
そんな事 僕が婚約者なんだから出来やしないだろう。と言うように
男子生徒達を嘲笑うような笑みを浮かべる有栖川さん。
私の両肩に手を置いてる。
その優しく置いている手も・・・今は嫌で仕方ない。
晃哉君に連絡したかった。昨日は朝の挨拶しかしていない・・・。
昨日は一条の娘として、パーティに出席している方達に挨拶に回ったから、偽物スマイルで肩が凝りそう・・・。
私が どんより暗い顔をして廊下を歩いていると、教室内からは ざわざわと声が聞こえた。
「一条さんと昨日 転校していらっしゃった、有栖川さんは 婚約者なんですのよ」
1人の女子生徒が言った。
ウソ・・・なんでバレてるの!?
学校に有栖川さんが言ったの?
それとも・・・お父様方・・・?
「昨日、私の父上も急なパーティに出席したのよ。その時、一条さんの お父様から聞いたそうよ。確かに、パーティには有栖川さんも いたって・・・」
お父様のせいね・・・。余計な事を・・・。
別に いつかは知られる事だし。
でも・・・なんか心がヅキヅキするの。
その教室の中には、晃哉君の姿もあった。
席についているけど、背中は小さいように見えてしまう。
「やぁ。みんな ごきげんよう」
私の後ろから挨拶をする有栖川さん。
挨拶をした後、まだ教室の あちこちで言われてる婚約の事が、有栖川さんの耳にも入ったらしい。驚いた表情をしている。
「なんだ・・・結愛が言ったの?
それなら隠す必要もなかったね」
私の肩に手を置く有栖川さん。
そして、教室の中に私をエスコートする。
教室からは きゃぁ~ と女子生徒の声がする。
嫌、いや、やめて!晃哉君が見ている。
触んないで・・・。やめて!
どんなに心が嫌がっても、
私の体は動かない。一条の名を持つ者として、ここは逃げちゃいけない。
体が言っている。
「みんな 知ってるように、僕達は婚約者同士だ。男子諸君は けっして、結愛に口説こうなど無駄な事をしないように」
そんな事 僕が婚約者なんだから出来やしないだろう。と言うように
男子生徒達を嘲笑うような笑みを浮かべる有栖川さん。
私の両肩に手を置いてる。
その優しく置いている手も・・・今は嫌で仕方ない。