嫌い。だけど好き。

Side 七星 晃哉

Side 七星 晃哉

退院して、学校に戻った初日。
結愛さんが 俺に 弁当を作ってくれた。

屋上で食べる俺達。
結愛さんは、手を上手く使えない俺に 俗に言う 『あーん』をしてくれる。
でも、結愛さんは なんとも思ってなくて・・・。これが恋人同士でしか ならない事なんて知るよしも ないんだろーなー。
そんな天然な所も ちょ~可愛い!


・・・何この美味しすぎる時間!
隣には 可愛くて仕方ない 好きな女子。
そして あーんされる俺!
そして ちょー美味しい弁当!
・・・おれ、幸せ・・・。


結愛さんが 結愛さんの お父さんと お母さんと 本当に家族になれた日。

結愛さんの お父さんからは、
『手を繋ぐ位で止めなさい』
と言われたけれど・・・。
ごめんなさい、お父さん。
正直、無理っぽいです!!!!

・・・てゆか、俺達って つき合ってんのかな?
結愛さんの お父さんからは 許可がでたし(?)・・・。
俺も 結愛さんと 有栖川の婚約パーティの時に 『ラブラブだぞ!』って言ったし・・・。

実際、結愛さんの気持ちが全っ然 分かんねぇ!


「晃哉君・・・ 美味しいですか?」
控え目に言ってくる 結愛さん。
この笑顔には毒気を抜かれちまう。

「おう!ちょー上手い!」
ニカッと笑ってごまかす俺。
あ~俺達は恋人なのか!?
それとも 違うのか!?

・・・午後の授業も ずっと考える晃哉でした。
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