嫌い。だけど好き。
第10章
私・・・今日の服は変ではないでしょうか?
今日はピンク色のワンピースに少し高めのミュール。のコーディネート。
11月には少し寒いけれど、これくらい へっちゃら!
スタイリストさんに任せちゃったから どこのブランドかは 知らない。
私の誘拐事件以来、私とお父様達の仲も深まり、晃哉君も たまに私の家に遊びに来るようになった。
晃哉君のケガも大体は治ったところ。
・・・で、今日は『遊園地』という所に晃哉君と遊びに行く予定です!
友達と遊んだ経験はないので、今日は なんか不思議な気持ち。でも、とっても楽しみ!
今は近くの大広場に待ち合わせ中。
私・・・少し早く来すぎちゃった?
少し不安になっても大丈夫。
ほら、晃哉君が手を振って走ってくる。
「ごめ、ちょーおくれた!」
「いえ、大丈夫ですよ!」
肩で息をしている晃哉君。
きっと寝坊したんだろーな。
可愛いって言ったら怒られるでしょうか・・・?
「うし!じゃあ 入ろっか!」
「はい!」
ワクワクの遊園地、始まりです!