嫌い。だけど好き。
「一条さん、ごきげんよう。
今度、僕の家で お茶会を開くのですが・・・
一条さんも 是非 参加されませんか?
最高級のハーブティーを用意してます」
同じクラスの男子生徒。
招かれているのは お茶会。
下心は ないのは結愛も もちろん分かっている。だが・・・こういう 誘いにのるのは苦手だ。
「ごめんなさい。私、その日は用事があって・・・また今度 誘ってくれますか?」
男子生徒の横をスっと通って教室へ向かう結愛。自分の勇気なしで友達を作る事はできない。
女子生徒にも・・・話や会話が続かない。
私には・・・友達なんて必要ない。
下を向きながら・・・後悔しながら歩く結愛。
すると、ドンっと誰かにぶつかった。
持っていた小説が床にバサっと落ちてしまった。
「あ、ごめんなさい。私の不注意で・・・。」
相手の顔も見ずに、頭を下げる結愛。
何してるの、結愛。
自分から ぶつかってしまうなんて・・・。
一条家の者として あってはならない事。
「いーって!いーって!
そんな頭なんて下げんなよ!」
明るく 陽気な声。
その声の主はしゃがんで私の小説を拾い、
「はい!俺こそ ごめんな!」
と言い、ニカッと笑った。
頭を下げる私の顔をのぞき込むように、笑う彼。
吸い込まれそうなくらいに綺麗な瞳。
少し茶色い髪の毛。
そして白い歯が目立つ口。
そのはにかんだ男性は、とても綺麗だった。ボーッと見とれてしまい、
彼が拾ってくれた小説を貰おうとする事も
一瞬、忘れてしまっていた・・・。
今度、僕の家で お茶会を開くのですが・・・
一条さんも 是非 参加されませんか?
最高級のハーブティーを用意してます」
同じクラスの男子生徒。
招かれているのは お茶会。
下心は ないのは結愛も もちろん分かっている。だが・・・こういう 誘いにのるのは苦手だ。
「ごめんなさい。私、その日は用事があって・・・また今度 誘ってくれますか?」
男子生徒の横をスっと通って教室へ向かう結愛。自分の勇気なしで友達を作る事はできない。
女子生徒にも・・・話や会話が続かない。
私には・・・友達なんて必要ない。
下を向きながら・・・後悔しながら歩く結愛。
すると、ドンっと誰かにぶつかった。
持っていた小説が床にバサっと落ちてしまった。
「あ、ごめんなさい。私の不注意で・・・。」
相手の顔も見ずに、頭を下げる結愛。
何してるの、結愛。
自分から ぶつかってしまうなんて・・・。
一条家の者として あってはならない事。
「いーって!いーって!
そんな頭なんて下げんなよ!」
明るく 陽気な声。
その声の主はしゃがんで私の小説を拾い、
「はい!俺こそ ごめんな!」
と言い、ニカッと笑った。
頭を下げる私の顔をのぞき込むように、笑う彼。
吸い込まれそうなくらいに綺麗な瞳。
少し茶色い髪の毛。
そして白い歯が目立つ口。
そのはにかんだ男性は、とても綺麗だった。ボーッと見とれてしまい、
彼が拾ってくれた小説を貰おうとする事も
一瞬、忘れてしまっていた・・・。