嫌い。だけど好き。
「遊園地、最っ高です!」
私には満面の笑み。
ニコニコと 昼食を取っています。

「良かった~。
お嬢様も こーゆーの楽しいんだ!」

「もちろんです!すーっごく楽しい♪」


「良かった」と言ってカルボナーラを口に運ぶ晃哉君。
カルボナーラって、こんな味だったんですね!私の家のは体を気にして、味は薄めなので・・・。
遊園地のカルボナーラも最高です!

「ん、じゃあ、次は どこ行く?」

「ん~晃哉君、マップの通り、順番に回りませんか?」

「そーだな!じゃぁ・・・次は お化け屋敷!」

私の手を引いてくれる晃哉君。
私も ぎゅっと晃哉君の手を握った。


「ず・・・随分と暗いんですね」

「だなぁ~。結愛・・・こーゆーの苦手?」

ここで、苦手って正直に言ったら、
か弱い女だって思われちゃう?

「いえ!大大大好きでございます!」

作り笑いを ニコーっと!
でも晃哉君の左手は離さない。

「へぇ?・・・あ、結愛の後ろに お化・・・」

「いや~いやです!あちらに行ってくださいませ!」

「ぶっ・・・嘘だって!
なんだよ その喋り方!」

「や!晃哉君~」
左手を完全に離せなくなってしまった私。
私が握ると その分、晃哉君が握り返してくれる。
そして視線を交わすと・・・照れ笑い。
こんな場面が何度も。

・・・遊園地 最高です!
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