嫌い。だけど好き。
「こ、晃哉君・・・」

「なに?恥ずかしいの?お嬢様」

「当たり前です・・・」

昨日の遊園地デートから一夜明け。
私達は恋人同士になれました。

あれから、晃哉君は しっかり私を家まで送ってくれて・・・。
今日は手を繋いで徒歩で登校。
車の送り迎えは私の要望があったときだけ、と決まりました。

周りからは 驚いたような視線を向けられるし・・・やっぱり恥ずかしい。




「結愛!昼食べに行こ!」
午前授業の終わりのチャイムがなった瞬間、晃哉君は私の机に来た。

ふふ・・・目をキラキラさせて犬みたい・・・。
って言ったら 怒りますよね。

「はい!」
私達の 昼食の場所は 指切りげんまんの部屋。毎日、ここで ご飯を食べています。


「つ~かさ、なんで結愛は敬語さんに戻ってるの?」
私特製の だし巻きを 頬張って言う晃哉君。
そんな姿も可愛い。

「・・・・・・・・・」

「言わないのか~!?」
ニヤニヤとした晃哉君の顔。この顔をした時は意地悪をする兆し。


「恥ずかしくて言えません」
顔が赤くなるのが自分でも分かる。
晃哉君、引いちゃうだろうな。

「ん~・・・俺といると緊張するとか!?」

ドキリ・・・
「・・・当てないでください・・・」
晃哉君の顔をまともに見れない。
顔が熱いよ。

「結愛、自分の身を考えて、
そんな可愛い事を言うのはやめまショウ」
私をぎゅっと抱きしめて言う晃哉君。
???よく分からないけど、恥ずかしいよ~。

晃哉君といると心臓が足りません。
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