嫌い。だけど好き。
Side 七星 晃哉


「最近、一条さん、笑うようになったよな!」
「ああ、可愛くなった!」

隣の席から聞こえてくる声。
・・・こいつら・・・。俺が結愛の彼氏なのを無視してるな!?

結愛も結愛で、可愛すぎるんだよ。
結愛にも、責任はある!

『俺のせいで敬語さんに なっちゃった?』
そー聞いたら、赤くなった結愛。

アレにはキタ。
可愛すぎて・・・俺、結愛を守れないかも。
俺自身から。

「一条さん・・・ちょっといい?」
あ・・・また呼び出されてる。
最近、結愛は男子に呼ばれる事が多い。

こっそり ついていくと、ほぼ告白だ。
でも、結愛は決まってこう言う。

「ごめんなさい・・・。私、大好きな人がいるので」
毎度、その言葉を聞いて 萌える俺。
変態かよ・・・。


「結愛!」って呼ぶと「はい?」って上目遣いで返事する結愛。
その度に俺は理性崩壊を止める。

俺・・・大丈夫かな。
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