嫌い。だけど好き。
「一条さん、ごきげんよう!」
「ごきげんよう」
私は あれから、友達が出来た。
晃哉君と交際をしてから、私の雰囲気が柔らかくなった、と挨拶してくれる人が多い。どれも これも、晃哉君のおかげ。
その中にも、1番仲がいいのは・・・
私の前の席の まいちゃん。
私の恋愛相談などにのってくれる、心優しい人。
「結愛?七星君とどこまでいった?」
まいちゃんは 去年の冬、転校してきた一般の子。婚約者さんが ここの学校で、一緒に暮らしているらしい。いいなぁ。
「・・・?どこまで?
デートは 関東圏内ですけど・・・」
「ちっがーう!恋愛レベルよ!レベル!」
???恋愛レベル?私の知らない単語。
勉強した方がいいのかしら・・・?
「・・・ハァ。お嬢様だもんね、」
私がキョトンとしていると、まいちゃんがため息混じりに言った。
「言い方を変えるわ!
あんた達は、どこまで言ったの?
①手を繋ぐ
②ぎゅってする
③キス
④それ以上」