嫌い。だけど好き。
「・・・お父さん、お母さん」
皆で最後に お茶を飲んでいる時、晃哉君が私の お父様達に言った。
「結愛、少し借りてもいいですか?」
少し顔を赤らめて言う 晃哉君。
「いーわよ~!」
にこ~っと言う お母様。
反対に、難しそうな顔をする お父様を
晃哉君のお父様が いじった。
「じゃ、結愛、行こ!」
連れてこられたのは、夜景の綺麗な公園。
「わ、わぁぁ~!綺麗!」
「ぷっ!結愛、夜景を見た時 必ず その反応だよな!」
初めて行った遊園地の時と同じくらい綺麗。
「こ、晃哉君・・・」
「んー?」
夜景を見ながら返事をする晃哉君。
「今日は・・・ありがとうございました」
ぺこりと 頭を下げる。
「結愛が喜んでくれたなら、俺も 嬉しいからさ!」
ニカッと笑う晃哉君。