嫌い。だけど好き。

「新郎、七星晃哉さん。
あなたは・・・」

「新婦さん、誓いの言葉は大丈夫です」

晃哉君が神父様の言葉を遮った。

「結愛・・・。俺は 苦しい時も嬉しい時も、ずっと結愛の そばにいると約束します」

「ひっ・・・ふ、う・・・~」

「ほら、結愛は・・・?」
私の涙を拭いながら言う晃哉君。

「私は・・・晃哉君のそばにずーっといます。グスっ・・・。ずっと、ずっと、一緒にいます!」
最後は笑顔で言えた。

晃哉君は私のベールをめくり、私にキスをした。どんなキスよりも幸せなキス。
言葉がなくても気持ちが伝わるキス・・・。

私達は・・・夫婦になりました。
< 72 / 77 >

この作品をシェア

pagetop